『北朝鮮がケソンの南北連絡事務所 爆破』と発表 韓国政府


NO.8580137
北朝鮮がケソンの南北連絡事務所 爆破と発表 韓国政府
北朝鮮がケソンの南北連絡事務所 爆破と発表 韓国政府
韓国政府は北朝鮮が16日午後、北朝鮮南西部のケソン(開城)にある、南北の共同連絡事務所を爆破したと発表しました。北朝鮮は韓国の脱北者団体がキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長を批判するビラを飛ばしたことに強く反発していて、この連絡事務所の取り壊しを予告していました。

韓国統一省は16日午後2時49分ごろ、北朝鮮が南西部のケソンにある連絡事務所を爆破したと発表しました。

韓国の通信社、連合ニュースは、爆発音とともに煙が上がったのが確認されたと伝えていて、韓国軍などが詳しい状況の確認を急いでいます。

この連絡事務所は、おととし4月の南北首脳会談の「パンムンジョム(板門店)宣言」に基づいて、その5か月後にケソン工業団地に設置されたもので、南北の当局者が常に接触できる初めての窓口となっていました。

北朝鮮は韓国の脱北者団体がキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長を批判するビラを飛ばしたことに強く反発していて、今月13日には、キム委員長の妹のキム・ヨジョン(金与正)氏が「遠からず、跡形もなく崩れる悲惨な光景を見ることになるだろう」として連絡事務所の取り壊しを予告していました。

■菅官房長官「情勢注視し警戒監視に全力」
菅官房長官は午後の記者会見で「韓国政府の発表を含め、さまざまな情報に接しているが、その一つ一つについてコメントは差し控えたい。いずれにしろ、わが国としては引き続き米国や韓国などと、ともに緊密に連携しながら必要な情報の収集、分析を行い、情勢を注視するとともに警戒監視に全力を挙げているところだ」と述べました。

■韓国と北朝鮮の共同連絡事務所とは
韓国と北朝鮮の共同連絡事務所は、おととし4月の南北首脳会談の「パンムンジョム(板門店)宣言」に基づいて、その5か月後に北朝鮮南西部のケソン(開城)工業団地に設置されました。

南北の当局者が常に接触できる窓口ができたのはこれが初めてで、双方合わせておよそ50人が24時間体制で駐在していました。

共同連絡事務所ではこれまで、南北の鉄道や道路を連結する着工式をめぐる実務協議など、当局者どうしの話し合いが行われてきました。



【日時】2020年06月16日 16:58
【ソース】NHK
【関連掲示板】


【『北朝鮮がケソンの南北連絡事務所 爆破』と発表 韓国政府】の続きを読む